今回は、パーソナルファイナンスの名著「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んで、学んだことをご紹介します。
著者は幼少期に実の父(貧乏父さん)と親友の父親(金持ち父さん)の二人から、人生やお金についての教えを受けました。二人の教えは正反対だったおかげで、自分で考え、両方を比較して選択することを学びました。本書では、金持ち父さんから学んだ6つの教えについて説明がされています。
本書および著者が開発したキャッシュフローゲームは、勤労所得だけでなく不労所得を作ることを勧めているせいか、マルチネットワークビジネスの勧誘の入り口に使われることが多いので、くれぐれもお気を付けください。
著者:ロバート・キヨサキ
アメリカ・ハワイの投資家、実業家。日系4世。ハイスクール卒業後、ニューヨークの米国商船大学校へ進学。卒業後に海兵隊に入隊し、士官、ヘリコプターパイロットとしてベトナム戦争に出征した。帰還後、複数の会社を興して47歳で引退。「キャッシュフローゲーム」を考案。「金持ち父さん 貧乏父さん」シリーズを執筆。
本当の「資産」を買う
本書では、お金持ちになるためには本当の「資産」を買うことの重要性を説いています。そして、金持ち父さんの考える「資産」は、自分にお金をもたらしてくれるもの、「負債」は自分からお金を奪うものと定義しています。一見資産に見える住宅や車も、ローンの支払い、維持費、税金等を考えると、負債に当てはまる可能性が十分にあります。
また、時間=お金と考えると、「資産」とは自分の時間を作るもの、「負債」は自分の時間を奪うものと考えることもできるのではないでしょうか。
お金を使うときは、果たしてそれが自分にお金をもたらしてくれるのか、時間をもたらしてくれるのか、よくよく見極めるようにしていきましょう。
金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
自分のビジネスを持つ
金持ち父さんからの教え③と④です。自分のビジネスがあれば、①収入を大きく伸ばせる可能性があり、②経費が認められ、③所得税より低い税率を享受でき、④最終的には不労所得を得ることができます。
本書の中では、サラリーマンはいきなり会社を辞めビジネスを始めるのではなく、副業として小さく始めことを提案しています。ビジネスがうまくいかなくても収入が途絶えることはありませんし、うまくいったら会社を辞めてそのビジネスに集中することができます。いわばローリスク・ハイリターンです。
学ぶために働く
本書では、給料ではなく何を学べるかで務める会社を選ぶことをすすめています。
私は、経済的自由を達成できれば収入ではなくやりがいを基準に仕事を選ぶことができると思っているので、給料を基準に仕事を選ぶべきだと考えています。ただし、給料のためだけではなく、自分のビジネスに活かせること探し、学ぶ心構えを忘れないようにしましょう。
終わりに
本書では、勤労所得だけではなく、ポートフォリオ所得(株式、債券、不動産からの収入)や不労所得(自分がその場にいなくても成り立つビジネス)を増やすことが経済的自由への近道であることを説明しています。
いきなり大きく収入を増やすことは難しいので、副業を始め、コツコツと株式や不動産へ投資をして、一歩一歩「資産」を大きくしていきましょう。
結局は行動しないと何も始まりません。思い立ったが吉日、早速行動に移しましょう!