2023年7月に第一子が生まれる予定です。
私は東京の大手の銀行で働いておりますが、第一子誕生に伴い1年間の育休を取得しました。
まだまだ男性の長期育休の例は少ないと思うので、特に日本の大企業に勤めている方は、育休を取得するか、取得する場合はどれくらいの期間取得するか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、私が1年間の育児休業を取得した理由と、それを相談・打ち明けたときの周り人の実際の反応をご紹介します。
実体験に基づく内容なので、参考にしてみてください。
1年間の育児休業を取得した理由
1年間の育児休業を取得した理由は4つあります。
シンプルに「働きたくなかった」から
みなさんも、できれば働きたくないですよね?笑
育児休業なら1年、会社によっては3年まで仕事を休むことができます。
GWやお盆、年末年始の前後に(周囲の顰蹙を買いながら)数日間の有休を取っても、休めるのはせいぜい2週間くらい。
健康な人が、仕事を辞めずにこんなに休むのは、育休以外では不可能です。
「親のサポートが得られない」から
現在東京で生活していますが、妻の実家も私の実家も遠方です。
無痛分娩できる病院が地元になく、諸事情により実家に帰ることもできないので、親に頼ることなく、東京で産んで、二人で東京で育てることに決めました。
両親から「いつでも、いくらでも仕事を休んで、家事・育児を手伝うよ」と言ってもらえていますが、現実問題、仕事を休める日数には限界があり、すっかり親に甘えるわけにはいきません。
仮に育休を取得しなかった場合は、初めての子育てを妻が一人で、家事をしながら、やらなくてはなりません。
そんなことはさせられませんでした。
わが子の成長を「妻と一緒に経験したい」から
やっぱりその場で感動を分かち合いたいですよね。
「経済的な心配が少ない」状態になったから
我が家は共働きで、コツコツと資産形成を進めていました。
預金残高と投資信託残高がある程度に達し、お金の心配が少なくなったので、長期間の育児休業取得に踏み切ることができました。
ちなみに、育児休業中は会社から給料は支払われませんが、雇用保険から育児休業給付金を受け取ることができます。
育児休業給付金は、育休開始から6ヶ月までは給料の67%、6ヶ月から1年までは給料の50%相当額が支払われます。給付金は非課税扱いで、且つ所得税や復興特別所得税、住民税の支払いの対象外になるので、貰える金額のイメージは手取の8割程度(※最初の6ヶ月間)と言われています。
思っていたより給付金が多かったのも、1年間の育休を後押ししてくれました。
「サラリーマン」という働き方は嫌いですが、この育児休業給付金のことを考えれば「サラリーマン」に感謝です。
参考
自分の給料を入力すれば、育児休業給付金が、いつ、いくら振り込まれるかを計算してくれるサイトがあります。
実際に金額を計算して、経済的に困らないか確かめておきましょう。
番外編:出産前に1ヶ月の休暇を取得した理由
育児休業は出産してから取れる制度なので、出産前の1ヶ月の休暇は、すべて有給休暇です。
1ヶ月休もうと思った理由は5つあります。
できるだけ「働きたくなかった」から
1年育休を取得する理由と同じです。
会社の制度上、出産予定日の4週間前から有給休暇を連続で取得することが認められていました。
有休が消えるのが「もったいなかった」から
有給休暇はいつも使い切れず、消滅していました。
育休明け、子どもの体調不良でちょくちょく休みを取ることになると思いますが、”予定は未定”なので、消滅させたらもったいないので、できるだけ使うことにしました。
もし有休を使い切ったら欠勤扱いにしてもらえばいい話です。
「何が起きるかわからない」から
「初産は予定日より遅れることが多い」と言われますが、予定日より2週間~4週間早く出産された人が周りに何人もいました。
計画無痛分娩を予定しているとはいえ、急に陣痛や破水が来ることも考えられますし、何か緊急事態が起きたときに助けられるように、傍にいたいと思いました。
妻と「一緒に育児の準備したい」から
育児って、出産前の準備から始まっていると思うんですよね。
一緒に準備するのも楽しそうですし(実際楽しかった)、出産・育児の知識を持ちたかったので、早めに休みに入って一緒に準備をしようと思いました。
「妻との二人の時間を大切にしたい」から
子どもが生まれると二人でゆっくり過ごせなかったり、今まで気軽に行っていた場所に行けなくなったりすると先輩からよく聞いていたので、出産前に妻と思い出を作りたいと思っていました。
買い物に行ったり、ラーメンや居酒屋(もちろんノンアル)に行ったり、しっかり休みながら、毎日を楽しんでいます。
1年間の育休取得を相談・公表したときの周囲の反応
「1年間の育休を取る」と相談したときや公表したとき、上司や同僚に、実際に言われた言葉をご紹介します。
上司/40代男性
- おめでとう!
- いつから休みに入る?
- 制度はよくわからないから、自分で調べて手続きをしてくれ
- 育休が明けたらまた戻ってきてほしい
「多様な働き方を認めるチームにしたい」という理解のある上司で、育休を応援してくれていました。
一方で、男性育休の事例が少ないからか制度や手続きは十分に理解できていません。
自分でルールを確認して、関係部署に問い合わせながら、慎重に手続きをする必要があります。
同僚/20代・30代・50代男性
- 育休は絶対に取った方がいい
- 羨ましい。当時はそんなこと考えられなかった。
- もう少し早く取ってくれれば、おれも取ったのに、、、
- これで他の人も長期育休を取れるようになるね
- 育休を取れる人(≒年齢)は限られていて、みんな男性育休を推進したいけど、おじさんになって今から子どもを作れないから、若い人に取ってもらうしかない。みんな心から応援しているよ。
同僚/30代?女性
旦那は全然休んでくれないし家事育児もしてくれない。「職場には1年育休を取る人がいる」という話をして協力を仰ぎたい。
同僚からは前向きな言葉ばかりで、スゴイ嬉しかったです(語彙力)
育休を取ることで他の人にしわ寄せがいき、嫌がられるかもしれないと不安でしたが、性別にかかわらずプラスの影響もありそうで少しホッとしました。
兄弟・親
- よく1年も休めたね
- ホワイト企業だね
- 大きい会社はすごいね
- 時代だね
ちなみに、親族からは驚きの声が多かったです。
義両親は、娘が東京で出産・育児することに不安があったと思いますが、私が育休を1年取ると聞いて安心してくれていたように思います。
まとめ
長期育休取得に対して、上司からも同僚からも前向きなコメントばかりでした。
7月の出産に向けて、これからが育休の本番です。
感謝の気持ちを忘れずに毎日を大切に過ごしたいと思います。
この記事のまとめ
1年間の育児休業を取得した理由
- シンプルに「働きたくなかった」から
- 「親のサポートが得られない」から
- わが子の成長を「妻と一緒に経験したい」から
- 「経済的な心配が少ない」状態になったから
出産前一ヶ月の週休を取得した理由
- できるだけ「働きたくなかった」から
- 有休が消えるのが「もったいなかった」から
- 「何が起きるかわからない」から
- 妻と「一緒に育児の準備したい」から
- 「妻との二人の時間を大切にしたい」から
周囲の反応
- 上司→応援・制度の理解不十分
- 同僚→プラスの影響も
- 親族→驚き、安心