インデックス投資をすることを決め、連動する指標を決定したら、いざファンド選びを行います。同じ指数に連動するファンドはたくさんありますので、どこファンドを選べばよいか迷ってしまいますね。
今回はインデックスファンドを選ぶ際に見るべきポイント4選をご紹介します。
見るべきポイント
✅ 指数
✅ コスト(購入手数料、信託報酬、隠れコスト、信託財産留保額)
✅ 信託期間(設定日、償還日)
✅ 純資産額(金額、増減)
✅ トラッキングエラー
指数
これは言わずもがなですが、そのファンドがどの指数に連動することを目指しているか、必ず確認しましょう。
コスト
インデックスファンドでは、①購入時、②運用時、③売却時の3つのタイミングでコストが発生します。コストが多いとその分パフォーマンスが下がってしまいますので、なるべく低コストのものを選びましょう。
販売手数料
購入時に発生する費用です。インデックスファンドにおいては無料のものを選びましょう。
ちなみに、購入手数料が無料の商品を「ノーロード」と言います。
信託報酬
インデックスファンドを管理・運用してもらうために支払う費用です。インデックスファンドの信託報酬上限は0.20%~0.30%が目安になると思います。
信託報酬は、証券会社に別途支払いの手続きを行うのではなく、投資している金額から毎日差し引かれます。そして、①商品を販売した販売会社、②資産を管理・運用する信託銀行、③運用の支持を行う運用会社に分配されます。
隠れコスト
実際の運用にあたって発生した費用を、信託報酬とは別に支払う必要があります。これは目論見書には記載されていないため「隠れコスト」と言われています。隠れコストは、「運用報告書」というインデックスファンドに決算書にあたるものに記載されています。
運用期間中は信託報酬以外にもコストが発生するということを理解しておきましょう。
信託財産留保額
売却時に発生するコストです。こちらも購入手数料と同じく無料のものを選びましょう。
信託期間
ファンドを運用する期間のことを信託期間と言います。信託期間のうち、設定日と償還日を確認するようにしましょう。
設定日
インデックスファンドの運用を開始した日です。過去の実績を確認できるよう、出来立てほやほやのファンドは避けましょう。
ただし、十分な実績がある運用会社の商品であれば、その運用会社の信用を勘案し購入することもありだと思います。
償還日
運用を終了する日のことを償還日と言います。長期投資が大前提にありますので、無期限または十分な期間がある商品を選びましょう。
純資産額
純資産の金額と増減を確認します。
純資産の金額
純資産の金額は、基本的には多ければ多いほど良いです。最低でも20億円~30億円はあるものを選びましょう。
純資産の金額大きければ、運用に掛かるコストの割合が小さくなります。
純資産の増減
純資産が右肩上がりに増えているファンドを選びましょう。
資金流出により純資産が減少している場合は、いずれ繰上償還(途中でファンドが解散してしまうこと)される可能性がありますので気を付けましょう。
トラッキングエラー
連動を目指す指数との乖離をトラッキングエラーと言います。タイミングのずれや売買コスト、課税コストの発生等がありますのでトラッキングエラーをゼロにすることは不可能ですが、できるだけ小さいものを選びましょう。
日本株より海外株、先進国株よりも新興国株の方がトラッキングエラーが大きくなりやすい傾向にあります。
まとめ
インデックスファンドを選ぶときに見るべきポイント4選をご紹介しました。みなさんのファンド選びの参考になれば幸いです。
見るべきポイント
✅ 指数
✅ コスト(購入手数料、信託報酬、隠れコスト、信託財産留保額)
✅ 信託期間(設定日、償還日)
✅ 純資産額(金額、増減)
✅ トラッキングエラー